- 漠然と将来にお金の不安を抱えている。
- 社会人になったら奨学金も返済しないといけないのに、お金を貯められるかな?
- 年間50万円も貯金して、40年後にやっと2,000万円か・・・
「老後2,000万円問題」って言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が2019年に、老後20~30年でおおよそ2,000万円の資金が不足すると試算しました。
大学生が無理せずに2,000万円を貯める方法は、『月1万円積み立て投資するだけ』です。
論より証拠です。下の図を見てください。
20歳から毎日1万円積み立て投資をして、利回り5%で運用できれば、65歳になった時に約2,000万円貯まっていることに。
資産運用の平均利回りは3~5%程度です。
仮に利回り「3%」を想定した場合、月2万円を45年間積み立てていけば、資産は約2,200万円になります。
無駄な出費を抑えて、月1万円を投資に回せば、45年積み立てた元本に対して、1,450万円も増える可能性があるんです。
これは、時間をかけて投資ができる大学生にしかできない方法です。
注意
大前提として投資に元本保証はありません。投資は自己責任です。
投資のメリット・デメリットはしっかりと理解しておきましょう。
お金を増やす方法は3つしかない
お金を増やす方法は、この3つしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- お金を運用する
収入を増やすことは難しい
サラリーマンやアルバイトのように時間を切り売りして稼ぐ方法には、体力・時間ともに限界があります。
サラリーマンで年収1,000万を稼ぐような人は、全体の3%程度です。
20代前半の手取り平均額は、20万以下となります。
男性 | 女性 | |
20代前半(20〜24歳) | 19万3,840円 | 17万5,520円 |
20代後半(25〜29歳) | 23万1,120円 | 19万7,760円 |
働いて2,000万円も貯められる人は、収入が高い人だけです。
節約には限界がある
誰でもすぐにお金を貯められる方法は、「節約して支出を減らす」ことです。
例えば、月に5千円節約すれば、年間6万円もお金を貯めることもできます。
ただ、これでは45年かかっても270万円しか貯まりません。
節約だけでは貯められる額に限界がありますね。
結論:お金を運用して貯める~大学生なら複利効果を最大限に発揮できる~
本記事では、「個別株への集中投資」「ビットコインなどの仮想通貨への投資」といったリスクの高い方法は、推奨しません。
毎日、株の売り買いするデイトレードも必要ありません。
ポイント
投資の方法はシンプルに『投資信託の長期投資』です。
要するに、投資信託を購入してほったらかしにするだけ。
詳しい話に行く前に、「福利とは?」と「投資信託とは?」について、理解しておくと良いでしょう。
複利の魔力とは?若く始めるほど効果は絶大!
複利とは、「元本(元手のお金)+利息」にさらに利息が付き、雪だるま式にお金が増えていく方法です。
単利とは、複利の反対で、単利元本に対してのみ利息がつく方法です。
(出典:りそなグループ 複利と単利とは)
複利の強みは時間が経つほど、得られる利息が大きくなることです。時間が経つほど、単利との差も広がります。
ポイント
2,000万円貯めることを目指すなら、複利効果を発揮できるように長く投資をすることが重要です。
投資信託は投資のプロが運用している金融商品
投資信託とは、投資家から集めたお金をプロが株式や債券などに分散投資をして運用する金融商品です。
投資信託の強みは、3つです。
投資信託の強み
- プロが運用する安心感
- 少額から投資できる
- 分散投資するのでリスク分散になる
投資信託は、プロが運用するので、信託報酬といって手数料がかかることがデメリットです。
プロが効率よく運用してくれるので、ほったらかしにできます。時間も手間もかからないのが魅了です。
人気の投資信託①:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、人気YouTuber(ユーチューバー)の両学長の本「お金の大学」でもオススメされています。
S&P500とは、アメリカ主要企業500社の株式に連動する指数です。
この商品を購入すれば、アメリカ主要会社の株のパック商品を買っているイメージになります。
ちなみに、S&P500指数は30年前と比べて12.4倍に成長しているといった確かな実績があります。
他にも、S&P500に連動する投資信託をオススメしている本は多数。
中田敦彦さんもお金に関する本を16冊読んで導き出した投資方法として、「S&P500に連動する投資信託」をオススメしています。
また、投資の神様と呼ばれる 「ウォーレン・バフェット氏」も「S&P500に連動する投資信託」の購入をアドバイスするほど。
人気の投資信託②:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
「過去30年はアメリカが成長してきたけど、今後30年も成長するとは限らない」と、アメリカのみの投資にリスクを感じる方もいるでしょう。
全世界に効率良く分散投資をする「全世界株式」も人気が高い投資信託です。
ただし、「全世界株式」の中身の6割程度は、米国株です。「全世界株式」も「米国株」も運命共同体といった関係になっていることはお忘れなく。
両者の違いは、こちらの動画が参考になります。
お金を増やすために、投資信託を使って資産運用することを説明してきました。
投資信託を購入するには、証券口座の開設が必要です。
損せずに投資信託を購入する方法
投資信託を損せずに買う方法は、運用コストを抑えることです。
そのためには、ネット証券で口座を開設して、投資信託を購入します。
ネット証券なら、人件費や店舗維持等の経費がかからないので、運用コストを抑えることができます。
人気のネット証券は、このどちらかです。
この証券口座は無料で開設ができ、年間手数料もかかりませんよ。
投資信託を窓口で購入すると損をする
銀行窓口で投信託の購入相談をすることもできますが、オススメはしません。
銀行は投資信託を売って、その後の手数料等で利益を出しています。要するに、銀行は利益を出す必要があります。
銀行の目的は、あなたの資産を増やすことではありませんね。
投資信託のメリット
投資信託に投資するメリットは4点です。
投資信託のメリット
- 時間や手間がかからない
- 金融リテラシーが高まる
- 分散投資でリスクを軽減
- 複利の効果を利用した運用
それでは、詳しく見ていきましょう。
時間や手間がかからない
毎月証券口座から自動的に積立設定した金額が引き落とされるので、基本的には「ほったらかし」で問題ありません。
なぜなら、投資信託は投資のプロが株や債券などに、効率よく分散投資する金融商品だからです。
例えば、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、米国を代表する500社に分散投資しています。
イメージとしては、アメリカを代表する500社へ、いい感じに分散投資をしてくれているので、「あの会社の株価が下がった・・・」など、毎日チェックする必要もありません。
金融リテラシーが高まる
自分のお金で投資をすることで、投資についての勉強となり、金融リテラシーを高めることができます。
なるべく利益を出せるようにと、世界ニュースや新聞も自然と目に入るようになるからです。
また金融について興味を持って関連する本を読む気になるでしょう。
Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」でもお金に関する本を読むことができます。
30日間無料で体験ができるので、それを使って読んでみても良いですね。
Kindle Unlimitedで読み放題対象の本
Kindle Unlimitedが大学生におすすめな理由は、こちらの記事に詳しく書いています。ぜひ参考にしてください。
分散投資でリスクで軽減
投資信託は投資のプロが株や債券などに、効率よく分散投資する金融商品です。
一つの銘柄に投資をすると、その株価が暴落すると資産がいっきに減少してしまいます。
投資信託であれば、少額から分散投資できるのがメリットです。
リスクが高い投資では、精神的にも落ち着かず、長く投資ができません。複利効果を利用するためにも、長期投資が大切ですから。
複利の効果を利用した運用
複利とは、「元本(元手のお金)+利息」にさらに利息が付き、雪だるま式にお金が増えていく方法ですね。
複利で得られる利益は、時間が経つにつれて大きくなります。
ギャンブル的な投資は避けて、精神的に楽な状態で資産運用することが大切になります。
投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは2つです。
投資信託のデメリット
- 短期的にお金を増やす方法ではない
- 元本割れのリスクがある
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
短期的にお金を増やす方法ではない
投資信託は、時間をかけて複利効果でお金を増やす運用方法です。
短期的に、お金を増やす方法でありません。
短期的にお金を増やすような、デイトレ―ドはリスクが高いので、ギャンブルだと認識するべきです。
時間をかけてゆっくっりと、資産を増やすので、退屈さを感じることがあるかもしれません。
そんな時は、投資の目的を今一度思い出してください。
元本割れのリスクがある
米国株や全世界株も過去30年間は、右肩上がりで成長しています。
ただし、リーマンショックやコロナショックなど、数年おきに株価は暴落しているのが実情です。
「投資を始めたけど、株価が暴落して元本が割れてしまった」といったリスクがあることは、理解しておきましょう。
過去の実績を見ても、暴落しても数年後には、株価は回復していきます。
「暴落時は、安い値段で株が買えている」と開き直り、投資を続けることが重要です。
大学生が投資をするお金を作るには?
大学生が投資に回すお金を作る方法は2つです。
- バイトをする
- 支出を減らす
バイトばかりして、勉学や自己投資、友達との大切な時間を失っては本末転倒です。
「節約」で浮いたお金で投資信託を購入することは、誰でもできます。
支出を減らすには、「節約」以外にもお金のかからない趣味を作ることも有効です。
大学生ができる節約方法
大学生になってバイトを始めた人も多いでしょう。
「無駄な出費を抑える」「お金の使い方を見直す」だけで、無理なく節約することができます。
浪費癖があると、社会人なってもお金を貯めることができないので、注意しましょう。
お金を使わなくても、人生豊かに生活することはできますから。
大学生が無理なくできる節約を7つ紹介します。
無理なくできる節約
- 携帯は格安SIMにする
- 契約しているサブスクを見直す
- 学割を上手く活用する
- ブランド思考をやめる
- 飲み会の回数を減らす
- お昼ご飯を弁当にする
- コンビニ行かない
格安SIMへの切替えや、無駄なサブスクを解約することで、毎月自動的に節約できます。
例えば、
- ahamo「大盛りプラン」からLINEMO「スマホプラン」に切替て『2,222円』の節約。
- 動画配信サービスを「U-NEXT」から「Amazonプライムビデオ」に切替て『1,939円』の節約。
- 飲み会を月に1回減らして『3,000円』の節約。
- 学食利用を週に2回減らして『3,000円』の節約。
これで、約1万円の節約が可能です。
お金のかからない趣味を作る
お金のかからない趣味は、いくつかあります。
自分にあった趣味ができると、日常生活が充実しますね。
無理なくできる節約
- 読書
- 料理
- 筋トレ
- ブログ
- 映画鑑賞
- オンラインゲーム
読書なら大学の図書館が利用できますし、筋トレなら大学施設を使って無料でできますね。
映画鑑賞も、Amazonプライムビデオを使えば、月300円で対象動画が見放題です。
\Amazonプライム公式サイト/
Amazonプライムビデオは学割が使えるので、1日10円以下で対象映画が見放題になります。
Amazonプライムビデオの詳細はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:大学生が有利!無理せずに老後2000万円を貯める
大学生と若いうちから投資を始めることで、複利効果を使って資産運用をするメリットについて説明しました。
無理せずに月1万円を節約して、そのお金を投資に回し、利回り5%で運用できれば、老後に2,000万円が貯められる試算です。
ただし、投資は、元本割れる可能性もあるので、リスクを理解した上で、資産運用しましょう。
大学生から投資を始めるメリットは、複利効果を十分に活用できることです。
複利とは、「元本(元手のお金)+利息」にさらに利息が付き、雪だるま式にお金が増えていく方法になります。
複利効果は、時間が経てば経つほど大きくなりますから。
要するに、長期で投資することが大切になるので、ギャンブル的な投資は避けて余剰資金を使い、楽な気持ちで資産運用することが大切です。
皆さんはこれから、結婚、マイホーム・マイカー購入、子供の教育資金など、お金がかかるイベントが待っています。
資産運用をする・しないで将来手に入れるお金が大きく変わってくるかもしれません。
投資をしないデメリットも考えてみてくださいね。
今日はここまでです。ありがとうございました。