
大学の講義や仕事での移動が多く、毎日PCを持ち歩くのが重くて辛いです。とにかく軽くて、でも性能も妥協したくない。そんなわがままを叶えるノートPCはありませんか?
結論から言うと、「毎日持ち運ぶならこれと言える軽さとAI性能を両立したモバイルノートの完成形」です。
かつて「軽さ」で人気を博したPavilion Aero 13のコンセプトを受け継ぎ、最新のAIプロセッサーを搭載して進化したのが「HP OmniBook 7 Aero 13-bg」。本記事では、実機を用いたベンチマーク測定結果と、実際の使用感に基づきレビューします。
この記事を書いた人

大学の情報システム部で働いている私だからこそ、学生のPC選びに詳しいんです。
多くの学生と接して、学生にぴったりなスペックや機能をしっかり把握していますから。
このPCの最大の特徴は、約970gという驚異的な軽さ。さらに、最新のRyzen AIプロセッサーと32GBの大容量メモリ(構成による)のおかげで、レポート作成やマルチタスク作業も非常に快適に動きます。
ペットボトル2本分くらいの重さなので、指一本で持てるほど。 1kgを切る軽さなのに、バッテリー持ちは実測でも10時間以上とスタミナも十分。 「軽さは正義」を体現した、フットワークを軽くしてくれる一台です。
この記事では、「HP OmniBook 7 Aero 13-bg」の実機を使って、特徴や性能を詳しくレビューしていきます。この記事を読めば、「軽くて高性能なPC」として、なぜこのモデルが移動の多い学生や社会人におすすめなのかがきっとわかりますよ!
本記事はメーカー様より製品を貸与いただき作成しています。
目次
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのスペック表からおすすめの人を解説

HP OmniBook 7 Aero 13-bgは、最新のAMD Ryzen AI 300シリーズ プロセッサーを搭載した13.3インチのモバイルノートPC。まずは主要なスペックを確認し、どのようなユーザーに適しているか解説します。
主要ラインナップ比較
| 項目 | スタンダードモデル | パフォーマンスプラスモデル |
|---|---|---|
| モデル名 | スタンダードモデル | パフォーマンスプラスモデル |
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 | AMD Ryzen AI 7 350 |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD |
| グラフィックス | AMD Radeon 840 | AMD Radeon 860 |
| 重量 | 約970g | 約1.00kg |
共通スペック
- OS: Windows 11 Home
- ディスプレイ: 13.3インチ WUXGA (1920x1200) 非光沢・IPSディスプレイ
- 無線機能: IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.3
- バッテリー: 最大 15 時間 30 分
- キーボード: 日本語配列、バックライト付き
- カラー: グレイシャ―シルバー / セラミックホワイト
どんな人に向いているか
HP OmniBook 7 Aero 13-bgは「毎日PCを持ち歩く必要があるけれど、性能も妥協したくない」という学生やビジネスパーソンに最適。
なぜなら、1kgを切る軽さで通学・通勤のストレスを最小限にしつつ、Zoomで画面共有しながら複数のアプリを同時に動かすようなマルチタスクはもちろん、カット編集やテロップ入れといった簡単な動画編集なら十分こなせるパワーがあるからです。特に32GBメモリ搭載モデルを選べば、将来的に重いデータ処理が必要になっても買い替えることなく長く使い続けられます。
おすすめできない人
- タブレットとしても使いたい人: 2-in-1タイプではありません。
- 大画面が必要な人: 13.3インチなので、15インチ以上の広さを求める人には不向き。
- クリエイティブ用途がメインの人: 本格的な動画編集などには、より高性能なGPU搭載機がおすすめ。
おすすめできる人
- モバイル重視: 1kgを切る軽さで、通学・通勤の負担を最小限にしたい人。
- 最新技術に触れたい人: Copilot+ PC対応で、AI機能を活用して作業効率を上げたい人。
- 長く使いたい人: 最新のCPUと十分なメモリ容量で、数年間快適に使いたい人。
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのメリットを徹底解説

実機を使用して感じた、価格以上の価値を持つメリットについて詳しく解説します。
圧倒的な軽さ(約970g〜)とマグネシウム合金の上質な手触り

最大の特徴は、なんといってもその軽さです。13.3インチのノートPCで1kgを切るモデルは少なく、実際に持ってみるとその軽さに驚かされます。
今回レビューしたパフォーマンスプラスモデルは、公称値が約1.00kg(スタンダードモデルは約970g)。実際にキッチンスケールで測ってみたところ、1000gジャストでした。まさに公称値通りの数値で、ハイスペックな構成でありながら1kgに抑えられているのは驚異的です。
筐体にはリサイクルマグネシウム合金が使用されています。アルミのような金属的な冷たさはなく、少しマットで温かみのある手触りが特徴です。サラサラとしていて指紋が目立ちにくいのも、毎日触る道具としては嬉しいポイントでした。

サイズ感については、A4プリントとほぼ同じ大きさです。B4ノートと比較してもコンパクトで、普段使っているA4対応のバッグやリュックなら問題なく収納できます。
実際に数日間、大学への移動や図書館での作業に持ち出してみましたが、教科書や他の荷物と一緒にリュックに入れても、肩への負担が明らかに軽減されているのを感じました。



ディスプレイが開く最大の角度は画像の通り。180度フラットには開きませんが、机の上で使う分には問題ありません。

また、裏面(底面)もチェックしてみました。中央には吸気用の通気口があり、効率よく冷却できるようになっています。
手前側の左右にはスピーカーが配置されており、ここからPoly Studioサウンドが響きます。ゴム足もしっかりしているので、デスクに置いたときの安定感も良好でした。普段は見えない場所ですが、ネジ穴も目立たないようデザインされており、細部へのこだわりを感じます。
AIプロセッサの実力とサクサク動作

最新のRyzen AIプロセッサー(NPU搭載)により、AI処理が高速化されています。普段のブラウジングや資料作成はもちろん、Web会議での背景ぼかしやノイズ除去といったAI機能が、CPUに負荷をかけずにスムーズに動作します。
実際に複数のアプリ(Word、PowerPoint、ブラウザのタブ10個以上)を立ち上げながらWeb会議を行ってみましたが、動作が重くなることはなく、ファンが唸ることもありませんでした。NPUが裏方で働いてくれているおかげで、メインのCPUリソースが空いている感覚があります。
- Copilotキー搭載: キーボードにある専用キーを押すだけで、AIアシスタントをすぐに呼び出せます。ちょっとした調べ物やメールの文面作成など、AIを身近なツールとして活用できますよ。
誰でも実感できる!見やすいディスプレイ

斜めから見ても色がくすまない「IPSパネル」を採用しているため、友達と一緒に画面を覗き込んだり、リラックスして少し体勢を変えたりしても、常に綺麗な映像を楽しめます。
さらに、一般的なフルHDよりも縦に広い「WUXGA解像度(1920x1200)」のおかげで、Webサイトや書類が一度にたくさん表示され、スクロールの手間が減ります。文字の輪郭もくっきりとして読みやすいため、細かいレポートの文字を長時間追っていても目が疲れにくい設計です。
色の再現性を示す「sRGB 100%」にも対応しており、スマホで撮った写真やYouTube動画を本来の鮮やかさで映し出します。ネットショッピングで「届いたら服の色がイメージと違った…」という失敗も減らせるかもしれませんね。

画面表面は光の反射を抑える「非光沢(ノングレア)」加工済み。自分の顔や背景が映り込みにくく、どんな場所でも作業に没頭できるでしょう。
打ちやすいキーボードと便利なバックライト

レポート作成やチャットなど、毎日の入力作業を支えるキーボードの使用感も優秀です。
キーとキーの間隔(キーピッチ)が標準的な約18.7mm確保されており、指が窮屈になりません。「カチャカチャ」とうるさすぎず、「パチパチ」と心地よい適度な反発があり、リズムよく文章を作成できます。

また、キーの文字が光る「バックライト機能」を搭載しています。薄暗い場所や、寝る前のちょっとした作業など、手元が見えにくい場所でも快適にタイピングが可能です。
実用的なインターフェース
薄型軽量なモバイルノートPCでは省略されがちなポート類もしっかりと搭載されており、毎日の使い勝手が考慮されています。

左側面
- USB Type-A 5Gbps
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート

右側面
- USB Type-C 10Gbps (PD、DisplayPort 2.1対応) ×2
- HDMI 2.1 出力端子
- USB Type-A 10Gbps
付属のACアダプター以外にも、市販のUSB PD(Power Delivery)対応の充電器で充電が可能。スマホと充電器を共有できるので、大学に行く時の荷物を減らせるのが地味に嬉しいポイントです。
また、薄型軽量モデルながらUSB Type-Aポートを左右に合わせて2つも搭載しているのは貴重。従来のUSBメモリやマウスも変換アダプタなしで左右どちらでも使える(※左側は5Gbps、右側は10Gbps)ので、周辺機器の接続に困りません。HDMI端子はHDMI 2.1に対応しており、4Kモニターやプロジェクターへの高画質出力もケーブル1本でスムーズに行えます。
SDカードスロットは非搭載のため、写真データの取り込み等には外付けカードリーダーが必要です。
500万画素でカメラもきれい、モバイルPCなのに十分な音質

テレワークやオンライン授業が当たり前になった今、PC選びにおいてカメラやマイクの性能は見逃せないポイントです。このOmniBook 7 Aeroは、モバイルPCながら妥協のない装備を備えています。
まずWebカメラには、一般的なフルHD(約200万画素)を大きく上回る約500万画素の高精細カメラを搭載しています。Web面接やプレゼンの場でも、自分の表情を明るくクリアに相手へ届けることができ、好印象につながるかも。
HP OmniBook 7 Aero 13-bgの気になるデメリット

購入後の「思っていたのと違う」を防ぐため、スペック表には現れない妥協点を解説します。
バッテリー持ちは公称値ほど長くはない
メーカー公称値は「最大15時間30分」というロングバッテリーを謳っていますが、実際に使用してみると公称値との乖離を感じました。
実際に私がYouTube動画再生で検証した結果は以下の通りです。
- 輝度50%で再生: 10時間33分でシャットダウン
- 輝度100%で再生: 7時間41分でシャットダウン
公称値と比較すると約7割程度の結果となりました。「15時間持つなら充電器はいらない」と過信して出かけると、長時間の作業を行う日には夕方頃に不安になるかもしれません。
ただし、輝度MAXでも7時間以上持てば、一般的な授業や外出先での作業には十分対応できるレベルです。また、万が一の充電忘れでも急速充電に対応しており、バッテリー0%から30分で48%、1時間で74%まで回復しました。朝の支度時間や昼休みにサッと充電するだけで、午後の作業分を確保できるのは救いと言えます。
ポートの配置に癖がある
インターフェースは充実していますが、配置には少し癖があります。 主要なポート類(USB-C×2, HDMI, USB-A)がすべて右側面に集中しているため、有線マウスを使用する右利きのユーザーは、接続したケーブルや周辺機器がマウス操作の邪魔に感じる可能性があります。
また、充電に使用するUSB-Cポートも右側にあるため、コンセントの位置によってはケーブルの取り回しが窮屈になることがあります。個人的には、左側面にも充電可能なUSB-Cポートがあればさらに使いやすかったと感じました。
HP OmniBook 7 Aero 13-bgの性能レビュー!

実際のところ、どれくらいサクサク動くのか?私が実際にこのPCで計測したベンチマーク結果を公開します。
今回テストしたHP OmniBook 7 Aero 13-bgの主なスペックは以下の通りです。
| CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
| メモリ容量 | 32GB |
| ストレージ容量 | SSD:1TB |
CrystalDiskMark|SSDの速さをチェック!
「CrystalDiskMark」は、ストレージの読み書き速度を計測するテストです。

計測結果
-
読み込み速度 (Read):6,186MB/s
-
書き込み速度 (Write):5,371MB/s
読み込み6,000MB/s超えは、非常に高速な数値です。OSの起動は電源ボタンを押してから数秒で完了し、アプリの立ち上げも一瞬です。
数百枚の写真データをフォルダ移動した際も、すぐに完了するほどの速さでした。ストレージ速度がボトルネックになって作業が止まることは気にしなくてもよさそうです。
CINEBENCH R23|CPUのパワーを測定!
CINEBENCHは、CPUの純粋な処理能力を測るテストです。

計測結果
-
シングルコアスコア:1,484pts(1つのタスクを処理する際の性能)
-
マルチコアスコア:13,346pts(複数のタスクを同時に処理する際の性能)
マルチコアスコア13,000点超えは驚異的です。一昔前の大型ゲーミングノートPCや、デスクトップPCに匹敵する性能を、この1kg以下の薄型ボディで叩き出しています。
レポート作成やブラウジングはもちろん、簡単な動画編集などの重い作業もこなせるポテンシャルを持っています。
PCMark 10|普段使いの快適さを総合チェック
「PCMark 10」は、PCの総合的な使い勝手をスコア化するテストです。

| 項目 | スコア | 説明 |
| 総合スコア | 6,348 | 非常に快適 |
| Essentials(基本的な作業) | 8,551 | アプリ起動やWeb閲覧は快適 |
| Productivity(生産性) | 10,158 | オフィスソフトも余裕 |
| Digital Content Creation(デジタルコンテンツ制作) | 7,991 | 写真・動画編集もこなせる |
特筆すべきはProductivity(生産性)のスコアが1万点を超えていること。
Excelで大量の関数を使ったデータ処理や、画像が貼り付けられた重いWordファイルの編集を行っても、カクつく気配すらありません。事務処理能力に関しては、現行のモバイルノートの中でもトップクラスと言えます。
ドラクエ・FF14ベンチマーク(ゲーム性能)
一般的なゲームが動作するか確認しました。

計測結果
- ドラゴンクエストX (最高品質): 11,991(評価: すごく快適)
- FF14 黄金のレガシー (標準品質): 6,480(評価: やや快適)
内蔵GPUながら、ドラクエXクラスなら「すごく快適」に遊べます。重めのFF14でも「やや快適」判定が出ており、設定を標準品質などに調整すれば、息抜きにMMORPGを楽しむことも可能でしょう。
仕事や課題の合間にちょっとゲームで気分転換、といった使い方もこの1台で完結します。
HP OmniBook 7 Aero 13-bgと競合製品との比較

購入を迷うライバル機種と比較してみましょう。
Microsoft Surface Laptop 7、ASUS Zenbook 14、Lenovo Yogaとの比較
購入の候補に上がりやすい人気の3機種とスペックを比較してみました。どれも魅力的なAI PCですが、「軽さ」や「ディスプレイの特性」にそれぞれ明確な違いがあります。自分の優先順位と照らし合わせてみてください。
| 項目 | HP OmniBook 7 Aero 13 | Surface Laptop 7 (13.8) | ASUS Zenbook 14 OLED | Lenovo Yoga Slim 7 Gen 10 |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen AI 300 | Snapdragon X Elite / Plus | Core Ultra 5 / 7 / 9 | Ryzen AI 5 340 / 7 350 |
| 画面 | 13.3型 IPS(非光沢) | 13.8型 PixelSense(タッチ) | 14型 OLED (有機EL 2.8K) | 14型 OLED or IPS |
| 重量 | 約970g(最軽量) | 約1.34kg | 約1.2kg | 約1.28kg〜 |
| 特徴 | 軽さと実用性 | ブランド力・バッテリー | 映像美・Thunderbolt 4 | 薄さ・キーボード・コスパ |
表を見てわかる通り、携帯性(軽さ)においてはHP OmniBook 7 Aero 13が頭一つ抜けています。
1kgを切る軽さは、毎日持ち運ぶユーザーにとって最大のメリットです。
一方で、映像の美しさを重視するならASUS Zenbook 14の有機ELパネルが魅力的ですし、MacBookのようなプレミアムな質感やバッテリー持ちを優先するならSurface Laptop 7が良い選択肢になります。Lenovo Yoga Slim 7は、薄さとキーボードの打ちやすさでバランスの取れたモデルと言えるでしょう。
まとめ|HP OmniBook 7 Aero 13-bg は「軽さ」と「性能」を妥協しない人に最適!
HP OmniBook 7 Aero 13-bgは、モバイルノートPCに求められる「軽さ」を極めつつ、最新のAI性能で「処理能力」も大幅に向上させた、おすすめの一台です。
実際に使ってみて、「軽さ」がもたらす自由度の高さに改めて感動しましたね。思い立った時にさっとカバンに入れて出かけられる気軽さは、何物にも代えがたいメリットだと感じました。
これだけの性能を1kg以下のボディに詰め込んだHP OmniBook 7 Aero 13-bgは、アクティブに活動するあなたの最高の相棒でしょう!
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