- 『ゼロ秒思考』の要約を知りたい!5分で大切なポイントを教えてほしいです。
- 『ゼロ秒思考』とは何ですか?身につけるメリットも教えてください。
こんなご要望にお応えします。
この記事を書いた人
国際的なコンサルティング企業で14年間にわたって活躍した赤羽雄二氏の著書『ゼロ秒思考』を読んで、僕が学んだことを5分で要約・まとめています。
この本を一言で表すと、赤羽さんの経験や知識を基に、瞬時に深く考え、意思決定できる方法が解説された本です。
この本で言う「ゼロ秒思考」とは、瞬時に現状を理解し、すぐに課題を整理し、素早く解決策を考え、どう行動すべきかを瞬時に判断することを指します。
ゼロ秒思考の力を身につけるために、この本ではとってもシンプルな方法が紹介されています。
A4サイズの紙1枚に、たった1分で頭に浮かんだことをメモするだけ。そして、そのメモを1日に10回繰り返すこと。
ポイントは、著者の赤羽さんが提案する方法をそのまま試すことです。
そしてこの習慣を続けることで、だれでもゼロ秒思考に近づくことができます。
それでは、5分で『ゼロ秒思考』の具体的なメモのやり方や効果について解説していきましょう。
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目次
ゼロ秒思考とは
2倍の時間をかけても必ずしも結果が2倍になるとは限りません。
あなたの周りに、仕事を迅速に進めたり、課題を迅速に解決する人はいませんか?
そうした人々が身につけているのが「ゼロ秒思考」なのです。
「ゼロ秒思考」とは、瞬時に現状を理解し、迅速に課題を整理し、即座に解決策を考え、どのように行動すべきかを速やかに判断する能力を指します。
ゼロ秒思考に近づくためには、たった1分で思い浮かんだことをメモに残すだけ。これを10回繰り返すだけです。
それでは、メモを取る具体的な方法を詳しく解説していきましょう。
ゼロ秒思考になるメモのやり方
ゼロ秒思考のメモのやり方は、A4用紙の紙に頭に思い浮かんだことを、言葉にして紙に書くこと。
アイデアから、日常の不安、怒り、不満まで何でも、頭に浮かんだことを、遠慮せずそのままに紙に吐き出します。
本書では、以下のようにメモの書き方を指定しています。
ゼロ秒思考のメモの書き方
- A4の紙を横書きで使う
- 左上にタイトルを書く
- 右上に日付を書く
- 1ページ4~6行で書く
- 各行20~30字で具体的に書く
- 1ページ1分で書く
- 1日10ページ書く
- メモは5~10個のカテゴリに分けて整理する
実際にこの書き方でA4用紙を横書きにメモを書くと、こんな感じです。
このフォーマットに従って、
- なぜ人前で発表すると緊張してしまうのか?
- 山田君がどうして悪口を言ってくるのか?
- 3年後、どのような自分になりたいか?
- 東京大学に進学する方法は?
- カナダ留学に行くべきか?
- なぜ資格の勉強が続かないのか?
- 転職すべきタイミングは?
など、将来のビジョンを実現するためのステップから仕事の課題、人間関係に関する悩みや日常のモヤモヤなど、頭に浮かんだことをメモに書き続けることで、ゼロ秒思考に近づくことができます。
A4用紙を横書きにしてメモする
スマホのメモアプリでもなく、ノートでもポストイットでもなく、この本ではA4用紙1枚を横書きにしてメモすることをおすすめしています。
これは赤羽さんが、さまざまなメモの方法を試した結果、最適なメモのやり方として見出したものです。
A4用紙を使う理由は、
- 手書きだとサッと図で表現したり、
- 書いたメモを自由に並べ替えて思考を整理できたり、
- カテゴリーごとにフォルダ分けして保管できたり、
便利に行えるポイントです。
左上にメモのタイトルを書く
どんなタイトルでも構いません。タイトルにはアンダーラインを引くと見やすいメモになりますよ。
ただし、メモを書くという点では、タイトルを疑問文にすると書きやすいです。
こんな感じで一度タイトルのメモを書いたとしても、後日似たようなタイトルが頭に浮かんできても、気にせずに再びメモを取ることをおすすめします。
- どうしたらブログを書く時間を確保できるのか?
- どうしたらもっとブログを書く時間を増やすことができるのか?
頭に思い浮かんでくるアイデアは、自分の興味に合っている可能性が高いです。
そのため、気になるタイトルが浮かんだら、すぐにメモを取ることを心掛けましょう。メモをすることで、頭の整理が促進されますから。
右上には日付を書く
日付はページの右上に、「YYYY-MM-DD」のフォーマットで素早くに記入します。
タイトル、日付、本文を合わせて1分で1ページのメモを仕上げるため、例えば「2023-10-10」といった具合です。
本文は4~6行、各行20~30字で書く
本文は左詰めで4~6行、各行20~30文字で記述します。
初めは4行書くのも難しいかもしれませんが、最低でも3行は書きましょう。
一方で、6行を上限に設定するのも重要です。6行以上になると、本質的でない情報も含めて長くなりがちで、頭の整理が難しくなります。
本文の書き方にはいくつかのポイントがあります。以下にまとめます。
本文の書き方のポイント
- 各行にダッシュをつけて、4~6行でメモ書きする
- 各行は20~30字で具体的に表現する
- 順番は気にせず、思いついたままに記述する
- 前に書いた文章に追加したい内容があれば、吹き出しを使って追記する
- 視覚的に表現したい場合、絵や図を描いても構わない
1日10枚のメモはまとめて書かない
「ゼロ秒思考」の方法では、A4用紙1枚を1分でメモし、これを1日に約10枚行う手法が紹介されています。
ただし、10枚をまとめてメモするのではなく、個々のアイデアや悩み、不安などが浮かんだその瞬間にメモすることが大切です。
なぜなら、頭の中の考えを整理し、今この瞬間のアイデアや感情を整理することがこのメモ法の目的でもあるからです。
書いたメモはカテゴリ別に保管しておく
1日に10枚のメモを書けば、1ヶ月で300枚、3ヶ月続ければ900枚にもなります。
これらのメモは、捨てずにカテゴリごとに整理して保管します。メモ自体は頻繁に見返すものではありませんが、メモの山はあなたが思考を深めてきた証になりますから。
メモの保管方法とポイントは、以降で詳しく解説します。
ゼロ秒思考のメモの保管・整理法
書いたメモはクリアファイルに整理して保管します。各クリアファイルには、カテゴリ名を記載したラベルを貼り、それに合わせてメモをカテゴリ別に整理します。
カテゴリは5~10個程度に絞り、それぞれのカテゴリに合ったメモを保管するのが良いでしょう。
カテゴリ名が合わなくなったら見直す
メモを100枚や300枚とクリアファイルに保管する際、時折「このメモに合うカテゴリのクリアファイルが足りないな」と感じることがあるでしょう。
そのような場合には、
- 新たなカテゴリを追加する
- 2つのカテゴリを統合する
- 1つのカテゴリを2つに分割する
など、必要に応じてカテゴリの見直しを実施してください。
メモは3ヶ月、6ヶ月後にざっと見直しをする
メモを3ヶ月続けた後、クリアファイルに保管したメモを日付順に整理し、ざっと振り返ってみましょう。
この作業を通じて、「あの時、こんなことに悩んでいたんだ」という新たな気づきが得られることでしょう。
さらに、3ヶ月経過した時にもう一度メモを見直してみましょう。
この時、自分が何に悩み、どのように行動し、どのように問題を解決したのか、その過程が見えることで、自身の成長を実感することができると思います。
ゼロ秒思考になるメモの効果
ゼロ秒思考のメモを継続することで、深く考えられる力、そして瞬時に決断できるスキルが身に付きます。
1枚1分、1日10枚のメモを続けることの効果は、以下の通りです。
ゼロ秒思考の効果
- 言いたいことがスムーズに表現できる
- コミュニケーションが円滑になる
- 考えを整理し、アイデアが湧きやすくなる
- 考える力が養われる
- 感情や気持ちが整理される
「ゼロ秒思考」の効果を引き出すには、継続が不可欠です。
最初は困難かもしれませんが、慣れると1日に10枚のメモも余裕でこなせるようになるでしょう。
だからこそ、習慣化するまで頑張り続けることが重要なポイントです。
ゼロ秒思考のメモ書きのポイント
効果的なメモ活用のために、2つのポイントがあります。それは、「深く」考えて「広く」活用することです。
メモを深堀して頭を整理する
上の図のように本文を書いて、次にその本文をタイトルとして、本を4~6行書いて深堀することで、頭が整理され、新しいアイデアがひらめくことがあると思います。
例えば、「効果的にブログ執筆する方法は?」について考える際、最初に「朝の時間を利用してブログを書く方法」という本文(アイデア)が出るかもしれません。
このアイデアを次に「朝の時間を確保するためのスケジュール管理は?」というタイトルで掘り下げることで、具体的なアクションプランを導き出せますよ。
類似タイトルでメモを続けて、物事を多角的に整理する
似たようなタイトルが思いつくということは、それが頭に残っていること。
類似したタイトルでも、遠慮せずにメモを続けることで、思考がかなり整理されます。
例えば、好きなこと、やりたいことを軸に就職活動を進めている人は、次のようなタイトルでメモを書いたとします。
- 自分が本当にしたい仕事は何か?
- 自分の得意分野はどこか?
- 興味を持っている職種は何か?
- 何をしていると心から楽しいと感じるか?
- これまでで最も充実感を感じた瞬間は何か?
こうした視点でメモを取ることで、頭の整理や自己分析にも役立つことでしょう。
まとめ
「ゼロ秒思考」は、頭の整理、深い考察、迅速な判断と行動が可能になる方法です。
「ゼロ秒思考」に近づくには、たった1分で1枚のメモを1日に10枚書くだけです。
そして、その際に大切なのは、頭の中にある考えをそのまま書きとめることです。
このメモを続けることのメリットは、以下のようなスキルが鍛えられること。
ゼロ秒思考の効果
- 言いたいことがスムーズに表現できる
- コミュニケーションが円滑になる
- 考えを整理し、アイデアが湧きやすくなる
- 考える力が養われる
- 感情や気持ちが整理される
1日10枚のメモを継続するためには、それを習慣にすることが大切です。頭の中で考えていることをたった1分で4行程度の文章にまとめることは、最初は難しいかもしれません。
しかし、コツコツと続けていけば、頭の中のアイデアや思考をスムーズにメモに表現することが自然とできるようになりますから。