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本記事では、SHOWROOM株式会社の代表である前田 裕二の共著『メモの魔力』を読んで、僕が学んだことを5分で要約・まとめています。
この本を一言で表すと、前田式のメモの取り方を通じて、自己理解を深め、しっかりとした人生の指針を見つける方法が解説されている本です。
一般的に「メモ」というと記録や記憶のために書き留めておくことを想像されると思います。
本書で紹介されている「前田式メモ」は、記憶や記録を目的としたメモでありません。
前田式メモは、まず事実を記録し、それを抽象化し、最後にそれを自分自身に関連づける転用の一連までをステップとしています。
このプロセスを通じて、事実を抽象化して具体的な状況に転用することで、新しいアイデアが生まれる可能性や、自分が直面する問題の解決策が見つかるヒントを得ることができます。
具体的な方法や僕が学んだ内容の詳細は、後ほど述べますが、この記事を読むことで、本記事を読めば、本気で人生を変えたいと思って人に、前田さんが掲げるメモのメソッドを知ることができます。
それでは、5分で『メモの魔力』を解説していきましょう。
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目次
「メモの魔力」を取り入れるメリットは5つ
前田式メモは、単に記憶のためのメモではなく、メモにした事実(ファクト)を使って、自分の課題や目標を解決するための具体的な行動に移すことを目指しています。
要するに、メモを取ることで得た情報を具体的な行動に繋げることができるので、実際の問題解決や目標達成に役立つ強力なツールとなるのです。
このメモの魔力を続けることのメリットは、以下5つのスキルが鍛えられること。
メモの魔力で伸びるスキル
- アイデアが湧いてくるようになる
- 情報を見逃すことが減る
- 相手の深い話を引き出せるようになる
- 話の構造が理解できるようになる
- 曖昧な感情や概念を言葉で表現できるようになる
①アイデアが湧いてくるようになる
メモを外付けハードディスクのように、第2の脳として役立てることで、新たなアイデアの可能性が広がります。
記録としての保存を第2の脳(メモ)にさせることで、空いた第1の脳(自分の脳)の容量を解放し、創造的な活動に集中できるようになります。
知的な生産活動に、ぜひメモを活かしてみましょう。
②情報を見逃すことが減る
メモを取らずに参加した直近の会議や講演の内容をどのくらい正確に理解していますか?
メモをしっかりと取る姿勢で会議に参加することは、自分にとって有益な情報を逃さずに捉える感度を高めることができます。
逆に、メモを取らないことは、有益な情報を見逃すことになります。
初めは、テープ起こしのようなレベルでたくさんメモを取ることに集中してみましょう。
メモを習慣にすることで、自分にとって価値のある情報をいつでも効果的に吸収できるようになるでしょう。
③相手の深い話を引き出せるようになる
相手が自分の話にメモを取る姿を見ると、その人の真剣さや関心が伝わってくると感じたことはありませんか?
実際、僕もこの方法を活用しています。
メモを取ることで、相手に「あなたの話を大切に聞いています」というメッセージを送ることができますから。
相手に自分の真剣な姿勢が伝われば、話し手もあなたに対して特別な敬意を抱き、より深い内容の話をしてくれることがあるでしょう。
④話の構造が理解できるようになる
メモを取ることで、その場で行われている議論が整然と構造化して整理できるようになります。
この構造化の能力は、議論の全体像をいつでも俯瞰して捉え、現在の話題や議論の目的、進行状況をできるだけ迅速に理解する力を指します。
コンピュータの世界で言えば、情報がどの子フォルダに配置されるかをフォルダ構造を用いて適切に整理するイメージです。
これにより、情報の内容をうまく構造化して理解していくことができます。
メモを取る過程で、情報をどのフォルダに整理するべきかや全体の概要を整理する能力が身につくでしょう。
⑤曖昧な感情や概念を言葉で表現できるようになる
メモを取るとは、自分の考えを言葉にしてノートに書き出すことを指します。
考えていることを言葉で表現する(言語化する)ことが、メモの力の要です。
脳内で描かれていた曖昧なアイデアが、言葉化によって明確になり、その結果、考え自体もより深まるのです。
「メモの魔力」前田式メモの取り方は?
「メモの魔力」の具体的なやり方である前田式メモの取り方について、解説します。
このメモ取り方のポイントは、ノートは見開きで使い、「ファクト→抽象化→転用」という形で書くことです。
ノートは見開きで使う
具体的には、ノートは見開きで使います。
左ページは「ファクト」を書く
左ページに書くのは、見聞きした事実である「ファクト」です。
例えば、会議での話し合いの内容や、電車の中で見かけた広告のキャッチコピーなどが該当します。
また、その「ファクト」に関連するキーワードもメモしておくと、さらに効果的です。
右ページの左側に「抽象化」を書く
右ページの左側には、左ぺージの「ファクト」から、気づいたことを具体的で実用的な形に「抽象化」します。
抽象化とは、目の前にある具体的な出来事や情報(ファクト)に対して、新しい発見ができるかを考えると同時に、それを他の状況にも応用できるかを考え、一般的なアイデアや概念に結びつけるプロセスです。
右ページの右側に「転用」を書く
右ページの右側には、日常生活や仕事などで使える具体的な行動へと結びつける「転用」を書き込みます。
つまり、単に事実を記録するだけでなく、その事実から自身の課題や問題を解決するための具体的なアクションプランまでを考えることが、このメモの大醍醐味です。
メモの魔力のフレームワーク
- メモした「ファクト」をもとに、
- 気づいたことを具体的で実用的な形に「抽象化」し、
- 自分の行動に「転用する」。
4色ボールペンで色わけをする
4色に意味を持たせてメモを取ります。4色の使い分けは以下の通りです。
4色の使い方
- 黒:メイン色、ファクト
- 緑:客観的な内容
- 青:やや重要、引用や参照
- 赤:最も重要
色分けする目的は、何が自分にとって重要なことかを判断する力を養うためです。
色分けの習慣を続けることで、意思決定の精度も向上していくでしょう。
最初から色の使い方にこだわりすぎると、逆にメモを続けることが負担になってしまうかもしれません。
そのため、最初は色分けメモに慣れてから始めることをおすすめします。
メモの魔力を継続できる仕組化をする
今までメモをしてこなかった人が、突然「メモの魔力」のやり方をマスターするのは、かなりの努力が必要だと理解しておきましょう。
メモを継続するには、それを習慣化することが重要です。つまり、メモを歯磨きのように、無意識に行えるようにすることが大切です。
一般的には、新しい習慣を身につけるのに約66日かかると言われています。
最初から完璧なメモを求めるのではなく、一日に一つでも「ファクト→抽象化→転用」を意識して言語化し、書き進めることから始めるのが良いでしょう。
また、メモを続けるためには、使うだけで気分が上がるノートを選ぶのもおすすめです。例えば、前田さんは本書でモレスキンのハードカバーをおすすめしています。
効果的な抽象化のために知っておきたい3つの型
「抽象化」というのは、具体的な出来事や事実をもとに、それを使って新しいアイデアやルールを考えることです。
例えば、あることを学んだり見たりしたとき、それを他の場面でも使えるように考えることを指します。
「抽象化」とは、一つのことから多くのアイデアを考えることで、そのためには3つの「問い」を活用します。
抽象化するための3つの型
- What型
- How型
- Why型
この3つの型については、本書を引用して説明していきます。
(引用:メモの魔力、p76)
抽象化として価値が高いのは、他の具体への転用可能性が高い「How型」「Why型」です。
What型:言語化能力を高める
「What型」は、この具体現象を何と呼ぶかを考える方法です。
例えば、「空から降る水の粒」を「雨」と呼ぶように言葉にすること。
「What型」で抽象化する訓練を行うことで、言語化能力が鍛えられます。
紙にメモするには、この力が大切なスキルとなりますよ。
How型:共通点を見つけて結びつける
「How型」とは、物事をよく見て、その中にどんな特徴があるのか考える方法です。
例えば、花を見たとき、その花にはどんな色や形があるかをよく考えること。
この方法を使うと、遠く離れたもの同士でも、共通の特徴を見つけることができます。
「How型」で抽象化でいるようになると、違うものでも共通点を見つけて、新しいアイデアを生み出すことができるのです。
Why型:共通点を見つけて結びつける
「Why型」は、「どうしてそれが起きたのか?」ということを考える方法です。
例えば、人気のある映画があったら、「なぜそれが人気なのか?」ということを深く考えて、一番大切なポイントを見つけます。
この「なぜ?」という疑問を大切にして、その答えから他の場面でも使えるアイデアを作ることが、知的生産のメモの本質ですから。
「Why型」は、別の場面でも使うと、とても大きな影響がある考え方であり、知的なアイデアを生み出す上でとても重要なステップです。
「メモの魔力」は自己分析にも活用できる
就職活動のときに、自分自身をよく知るために「自己分析」をしたことがありますか?
自己分析は、就職活動のときだけでなく、自分の大切な「人生の基準」を見つける手助けになる方法です。
この自己分析には「抽象化」と「具体化」という考え方が大切です。
例えば、「あなたの長所はなんですか?」という質問があったら、「継続的な努力ができること」と答えることは、今までの自己分析です。
でも、その長所をさらに深く「抽象化」して、そこから得た気づきを他の場面にも使えるように具体化することで、価値が生まれます。
メモの魔力を自己分析に活用する
ノートを見開きで使って「具体→抽象→転用」というステップで書くメモの魔力のフレームワークは、自己分析でも使えます。
メモの魔力を活用した自己分析
- 左上に問いを書いて、
- それについて思いつくことを標語として左ぺージの左側に書いて
- 左ページの左側に具体的なファクトを書く。
- 右ページの左側には、ファクトを抽象化し、
- 右ページの右側には、それを具体的な行動に転用できるように考える。
『メモの魔力』を無料で読む方法
Amazonのオーディオブックサービスである「Audible」では、『メモの魔力』を聴くことができます。
Audibleのメリットは、耳で読書ができるので、通勤通学の満員電車の中や、家事の最中、ランニング中など、忙しい時間でも読書ができるのがメリットです。
また、Audibleでは30日間の無料キャンペーンを実施中です。初めて試す人は、このキャンペーンを利用して無料で『メモの魔力』も聴くことができます。
まとめ
前田式メモは、単に記憶のためのメモではなく、メモにした事実(ファクト)を使って、自分の課題や目標を解決するための具体的な行動に移すことを目指しています。
要するに、メモを取ることで得た情報を具体的な行動に繋げることができるので、実際の問題解決や目標達成に役立つ強力なツールとなるのです。
このメモの魔力を続けることのメリットは、以下5つのスキルが鍛えられること。
メモの魔力で伸びるスキル
- アイデアが湧いてくるようになる
- 情報を見逃すことが減る
- 相手の深い話を引き出せるようになる
- 話の構造が理解できるようになる
- 曖昧な感情や概念を言葉で表現できるようになる
メモを継続するには、それを習慣化することが重要です。つまり、メモを歯磨きのように、無意識に行えるようにすることが大切です。
最初から完璧なメモを求めるのではなく、一日に一つでも「ファクト→抽象化→転用」を意識して言語化し、書き進めることから始めるのが良いでしょう。