- 『エッセンシャル思考』の要約を知りたい!」5分で大切なポイントを教えてください。
- 何でもも引き受け、常に多忙な日々…。こんな自分を変える一歩を踏み出したいと考えている!
こんなご要望にお応えします。
この記事を書いた人
シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc. CEOであるグレッグ・マキューン氏によって考案された最少の時間で成果を最大にする思考法である「エッセンシャル思考」。
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務めるグレッグ・マキューン氏の著書「エッセンシャル思考」について解説します。
この本を読めば、99%の無駄を捨て、本当に大切な1%に集中して取り組めるようになります。
そして、仕事や頼まれごとなど、本当に必要なこと以外に上手にNOと言い、「より少なく、しかしより良く」を追求するスキルを見つけることができるでしょう。
「エッセンシャル思考」を読んでほしい人
- 何でも引き受けてしまい、いつも時間がない人
- 人の頼みが断れず、いつも業務に忙殺されている人
- 自分の時間を有意義に使いたいと考えている人
本記事は、『エッセンシャル思考』を読んで、僕が学んだことを5分で要約・まとめています。
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それでは、本題に入りましょう。
目次
エッセンシャル思考とは何か?
エッセンシャル思考とは、99%の無駄を捨てて、本当にやるべき大切な1%に集中する考えた方です。
一言表すと「より少なく、しかしより良く」。
- あれもこれも「やらなくては」と手を出して、いつも忙しい
- 「この仕事を全部やるにはどうしたらいいか」全部やるべきと考えてしまう
- 上司から仕事を手伝ってと言われると断れず、いつも仕事が増えていく
「全部やらなきゃ」「どれも大事だ」といった考え方から、本当に大事なことを自分で選択できるようにエッセンシャル思考を取り入れていきましょう。
多くの人が陥る「非エッセンシャル思考」と本書で紹介されている「エッセンシャル思考」の違いについて、まずは理解しておきましょう。
「エッセンシャル思考」と「非エッセンシャル思考」の違い
非エッセンシャル思考の人は、「あれも大事」「なんでもやります!」と、すべてのことをやろうとします。
まさに、入社1年目の僕そものです。
非エッセンシャル思考
何も考えず、与えられたことは、すべてやろう!
新卒で入社して1年目の時、上司の手伝いや、後で考えるとあまり役に立たなかった勉強会に参加して、帰宅後はただお風呂に入って、夕食を食べて、寝るだけの生活。
一方で、エッセンシャル思考の人は、本当に重要なことを考えて選択します。そして、大事なこと以外は、上手に断ることとで、重要なことに集中でき質の高いアウトプットを実現します。
結果、毎日充実した生活が送れるだけでなく、周りの評価も高まりますよ。
エッセンシャル思考
本当に重要なことを見極めて集中して取り組み、質の高い成果を出す。
入社1年目の生活に嫌気が差し、頼まれた仕事も今絶対やるべきも仕事以外は断り、勉強会に参加するかどうかも、「今の自分に本当に必要なことか?」という基準で判断するように変えました。そうすると、早く帰宅できるようになり、読書や趣味の時間も取れるようになりました。
非エッセンシャル思考 | エッセンシャル思考 | |
考え方 |
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行動 |
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結果 |
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|
エッセンシャル思考の基本となる3つの考え方
エッセンシャル思考を身につけるには、基本となる3つの考えを理解する必要があります。
3つの考えは、この3つです。
基本となる3つの考え
- 選択
- ノイズ
- トレードオフ
順番に解説していきます。
選択
本当に重要なことを見極め「選択」しなければなりません。
僕たちの時間やエネルギーは限られているため、無駄なことをやめて、大切なことを見つけることが大事です。
選択のポイントは、『「選ぶ」ことを選ぶ』です。
例えば、高校生1年生の時に数学Ⅰ・Aでつまずいた人は、文系に進み「数学」を考えようする努力を諦める人が多いでしょう。
でも裏を返せば、これは受験科目で「数学」を選ばなかったということ。
選ぶという力は、誰にでも絶対に備わっています。
ノイズ
世の中の大半のものはノイズであり、本当に重要なものはほとんどないことを理解しておきましょう。
80対20の法則(パレートの法則)でも知られているように、全体の8割の成果は優秀な2割が出していると言われています。
つまり、大部分はあまり重要でないことなのです。
エッセンシャル思考の人は、99%の無駄を捨てるために、時間をかけて選択肢を検討します。
トレードオフ
何かを選択するということは、何かを「捨てる」ことを意味します。
このトレードオフを理解し、どうやって全てを完了させるかではなく、どの問題が最も大切かを考えましょう。
例えば、「上司A」から大切な仕事を頼まれているのに、「上司B」からも同時に仕事を頼まれ、両方の仕事を引き受けてしまうと、どちらもうまくやり遂げることができず、結果として両方の上司に迷惑をかけ、信頼を失ってしまいます。
両方を同時にこなせると思って、トレードオフを無視してしまっても、良い結果は期待できません。
1%の本当に重要なことを見極める方法
1%の本当に重要なことがわからないといったこともあるでしょう。
ここでは、1%の本当に重要なことを見極める方法について説明します。
見極める技術
- じっくり考える余裕を作る
- 情報を集める時間を確保する
- 遊び心を大切にする
- 十分な睡眠を取る
- 厳密な基準を設ける
じっくり考える余裕を作る
非エッセンシャル思考の人に多いのが、忙しくて目の前のことに飛びつきこなしていくことです。
例えば、一時的に席を立つと、仕事の書類が山積みになり、急に会議に出席しなければならなくなり、上司からも急な仕事を頼まれて、自分の本来の仕事もあるのに、忙しさの中で考える余裕がなく、ただ目の前の課題に追われてしまうことがあります。
マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツも1週間仕事を離れて「本を読む週」を年に数回取っています。
最新の情報を得て、じっくり考えるための時間を大切にしていますね。
僕の上司で、会社のスケジュール管理ツールに「10時~11時:個人タスク時間」というように、1日の中で自分ひとりのための時間を確保し、余裕を持てるように工夫している人もいます。
遊び心を大切にする
仕事に遊びは不要だと、遊び心を排除するのはもったいないです。
グーグル、ツイッター、ピクサーなどの先進的な企業は、遊び心の重要性を理解しています。
例えば、、IDEO社は小型バスの中でミーティングを行い、グーグルのキャンパスには、巨大な恐竜の体にピンクのフラミンゴがまとわりついているなど、遊び心を大切にしています。
ここで伝えたいのは、デスク周りにフィギュアを飾ることが重要ではなく、遊びがエッセンシャル思考に不可欠な要素であることです。
なぜなら遊び心には、3つのメリットがあるからです。
遊びのメリット
- 選択肢を広げてくれる
- ストレスを軽減してくれる
- 脳の高度な機能を活性化する
遊ぶことで、視野が広がり、常識の考えにとらわれず、創造的なアイデアが浮かぶことがあります。
ストレスは脳に悪影響を及ぼし、思考が滞り、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼすことがあります。
遊びは、ストレスを軽減し、ストレス解消に役立つことがありますよ。
また、遊びは脳の実行機能に良い影響を与え、優先順位付け、スケジュール管理、意思決定、分析など、仕事において重要なスキルにもプラスの影響を与えますから。
厳密な基準を設ける
「絶対にこれだ!」と言い切れないなら、「NO」と断りましょう。
「上司に言われたから」「みんながやっているから」といった消極的な基準ではなく、「自分が求めているのはこれだ!」という厳密な基準を設けて、選択することが大切です。
90点ルール
最重要の基準をひとつ用意して、その基準をもとに100点満点で評価しましょう。
90点未満のものは、すべて断る方針を取ります。
例えば、「家族との時間」を最重要の基準にした場合、「無駄な残業」「行きたくない飲み会」「今やらなくても良い頼まれ事」などには「NO」と断ることにします。
断るのが苦手な方も多いでしょう。次からは上手な断り方について解説します。
絶対にやりたいこと以外に、上手に断る方法
エッセンシャル思考は、NOと断ることが欠かせない生き方と言っても過言ではありません。
断るのが苦手な理由の多くが、相手を失望させたくない、関係を壊したくないといった、他人からどう思われるかという不安でしょう。
こういった不安から抜け出すには、きっぱりと、しかも上手に「NO」と言う技術が大切です。
ここでは上手に断る方法をいくつか紹介します。
沈黙を怖がらず、まずは黙ってみる
人から頼まれた後、すぐに断ると相手に不快感を与えかねません。
頼まれたら、ちょっと考えてから自分の意見を伝えて、断る方法も効果的です。
代替案を出してやんわり断る
上司から「このプロジェクトも手伝ってくれないか」と言われた場合、代替案を提案することで、相手の要望に応えつつ、適切に断ることができます。
例えば、「来週金曜日に今の仕事が一段落するので、それからなら参加できます」と伝えることで、相手も不快に思う可能性が低くなりますね。
どの案件を後回しにするか相談する
「上司から至急この書類作ってくれ」と言われると、断ることが難しい場合もありますね。
そんな時には、「至急資料は作ります。では、今抱えている案件A、B、Cのどれを後回しにしましょうか?」と上司にトレードオフを意識させる提案をすることができます。
このように上司に選択肢を提示することで、上司も自分の多忙さを理解し、場合によっては別の人に仕事を回すといった選択をするかもしれませんし。
エッセンシャル思考を生活に取り入れる方法
非エッセンシャル思考の人は、時間を使い努力と根性で仕事をこなそうとします。
一方、エッセンシャル思考の人は、少ない努力と根性で、仕事が自動的にうまく進むような仕組みを作ります。
一時的にエッセンシャル思考になるだけでは十分ではありません。
重要なのは、常にエッセンシャル思考を維持できるような仕組みを築いていくことです。
小さな一歩を積み重ねる
新人が仕事ですごい成果をあげるぞ!と意気込んでもすぐには結果はでません。
上司からフィードバックを受けながら、少しずつ成長して大きな結果も出せるようになっていきます。
例えば、東京大学に合格することを目標にして、今一番苦手な英語を伸ばすことにした場合。
毎日、単語帳を2ページに完璧にするという小さな目標を設定し、それを毎日続けて英語の得点が伸び、自信をつけて、結果、勉強全体のモチベーションが上がるといった具体的な方法ですね。
習慣を味方につける
非エッセンシャル思考の人は、締切間近になれば本気を出そうと考えます。
エッセンシャル思考の人は、重要なことをやり遂げるために、日頃から習慣にします。
努力すべきは習慣にすることです。
習慣化するメリットは、大事なことを無意識に行えるようになるから。
習慣にするには、平均66日かかると言われています。なので、小さく始めて継続することがポイントです。
他には、if thenプランニングといって、「〇〇になったら、××する」というように、行動を引き起こすトリガーを設定しておくのも有効です。
例えば、午後8時になったら本を読むといった感じです。
まとめ
エッセンシャル思考とは、99%の無駄を捨てて、本当に重要な1%に焦点を当てる考え方です。
エッセンシャル思考を身につけるためには、3つの基本的な考え方を理解する必要があります。
これらの3つの考え方は以下です。
- 選択:
本当に重要なことを選ぶ能力を養うことが大切です。 - ノイズ:
無駄な情報や仕事を排除し、肝心なことに集中することが重要です。 - トレードオフ:
何かを選択するということは、何かを犠牲にすることを意味します。
1%の本当に重要なことを見極めるためには、次の技術が役立ちます。
- じっくり考える余裕を作る
- 情報を集める時間を確保する
- 遊び心を大切にする
- 十分な睡眠を取る
- 厳密な基準を設定する
これらの方法を使って、エッセンシャル思考を実践し、重要なことに集中することができます。
エッセンシャル思考は、NOと断ることが欠かせない生き方と言っても過言ではありません。
断るのが苦手な理由の多くが、相手を失望させたくない気持ちや関係を壊したくない不安から来ていることがあります。しかし、こういった不安から解放されるためには、自信を持って、かつ上手に「NO」と言うスキルを磨くことが大切ですよ。
「エッセンシャル思考」を読んでほしい人
- 何でも引き受けてしまい、いつも時間がない人
- 人の頼みが断れず、いつも業務に忙殺されている人
- 自分の時間を有意義に使いたいと考えている人