- 『イシューからはじめよ』の要約を知りたい!」5分で大切なポイントを教えてください。
- そもそもイシューとは何ですか?また、それが多くのアウトプットを出すこととどう関係するのか教えてほしい!
こんなご要望にお応えします。
この記事を書いた人
この本は、著者の安宅和人氏が、マッキンゼーでの経営コンサルタントとイエール大学での脳神経科学の研究経験をもとに、価値ある多くのアウトプットを生み出すために必要な考え方を解説したものです。
本記事は、『イシューからはじめよ』を読んで、僕が学んだことを5分で要約・まとめています。
仕事や勉強の生産性を向上させるには、問題解決のスキルだけでなく、どの課題に取り組むべきかや、どの科目に集中すべきかといった、解決すべき問題を見つけることが非常に重要です。
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それでは、本題に入りましょう。
目次
イシューとは何か?課題設定がすべて!
「イシュー」とは、解決すべき本当の課題を見極める能力を指します。
課題やテーマを解決することは、仕事の成果につながります。
ただし、最初から課題を誤って設定してしまうと、どれだけ問題の解決策を提供しても、誰からも喜ばれませんね。
例えば、A大学が第一志望であるにもかかわらず、受験科目に物理が含まれていないために物理が苦手だと感じる場合、「物理が苦手なのが問題である」と課題として設定しても、A大学受験の成功には近づきません。
「考える」と「悩む」の違いを意識する
イシューからはじめることを理解する前に、本書では「考える」と「悩む」の違いを理解しておく必要があります。
安宅さんは「悩むのではなく、考えろ」と伝えています。
知的生産に関わる人にとっては、この考えはとても重要です。
なぜなら、悩むとは答えが出ないものを考える=考えるフリとしているからです。
2つの違いは以下の通り。
- 悩む:問題の答えが見つからないことを前提にして、悩むフリをすふこと
- 考える:問題の答えが見つかるという前提で、建設的な方法で問題に取り組み、解決策を組み立てること
生産性とは?
「イシューから始める」とは、生産性を向上させるための方法です。
安宅さんが言う「生産性」とは、何かを達成するのにかかる時間と労力と、それに対する成果のことです。
簡単に言えば、生産性を上げるためには、
- 投下した時間と労力を小さくして
- 同時に、成果を大きくする
ことになります。
「バリューのある仕事」をしよう
生産が高いとは、やみくもに多くのアウトプットをすることはではありません。
安宅さんは「バリューのある仕事」をすべきだと伝えています。
バリューのある仕事とは、「イシュー度」と「解の質」の2軸で成り立っています。
図で表すとこんな感じです。
ここで「イシュー度」「解の質」について整理します。
- イシュー度:自分の現在の状況で、この問題に答えを出す必要性の高さ
- 解の質:そのイシューに対して、どの程度明確な答えを出せているかの度合い
バリューの高い仕事をするには、イシュー度と解の質の両方を高める必要があります。
特に、どれだけ明確な答えを出しても、そもそもイシューが低ければ、バリューの高い仕事にならないので注意しましょう。
何も考えずに根性論で働くことは最悪だ
イシュー度を考えず、ただがむしゃらに働くのは最悪です。
何も考え出ず労働量に頼って、左回りに「バリューのある仕事」に向かうことを、安宅さんは「犬の道」と読んでいます。
数撃ちゃ当たるで、努力・根性に頼って1万回の1回の成功を望むようなものです。
仮に、犬の道で成功できても、イシュー度を上げて、解の質を上げるといった仕事のやり方ができないため、部下に仕事の指導ができなくなってしまいます。
犬の道をたどると、自分だけが悪くなるだけではなく、組織全体にも悪影響が出る可能性があります。
良いイシューの条件
イシューが見えるようになるには、経験を重ねる必要があります。
良いイシューには、以下3つの条件があるので、この条件を意識してイシューを見極めていきましょう。
良いイシューの条件
- 本質的な選択肢である
- 深い仮説がある
- 答えが出せる
それでは、順番に説明していきます。
条件① 本質的な選択肢である
「A」か「B」を決めることで、その後の検討の方向性に大きな影響を与えるものが、本質的な選択肢です。
例えば、ある大学の志願者が減少しているなら、法学部、経済学部、理工学部など、すべての学部で志願者が減っているのか、理工学部のみ大幅に減っているのかでは、志願者獲得の対策が異なりますね。
条件② 深い仮説がある
深い仮説があるポイントは、「常識にとらわれていない」「新しい構造」で説明できていることです。
常識の否定には、本やインターネットからの情報ではなく、その分野に詳しい人へのインタビューをして、真の常識を理解しておくことも大切ですよ。
常識の否定の他には、新しい構造で説明することも大切です。
例えば、「
条件③ 答えが出せる
イシューは答えが出せるものでなかればなりません。
答えが出なければ、問題をただ考え続けるだけで、ただただ「
今ある手法ややり方で、その課題を解決できるのかという視点で考えることを心がけましょう。
イシューを見極めるには「仮説」を立てること
イシューを見つけるには、まず「仮説」を考えることが大切です。
ただ漫然とイシューを探すのでは、時間が無駄にかかってしまいます。
例えば、「YouTubeの市場規模はどうなっているのか?」というシンプルな質問ではなく、「YouTubeの市場規模は減少している可能性があるかもしれない」という仮説を立てることで、問題解決に向けたイシューが明確になります。
実は、仮説を立てないと、何を解決しようとしているのかが分からず、必要な情報収集も難しくなります。
イシューの見つけ方のコツ
ここまでイシューとは何か、良いイシューとは、イシューを見つけるための仮説思考について解説してきました。
次からは、イシューの見つけ方のコツも説明します。
イシューの見つけ方のコツは、取り組んでいるテーマについて考えるための「材料」を得ることです。
イシューを見つけるための情報収集のコツは3つ。
情報収集のコツ3つ
- 一次情報をチェックする
- 基本情報を押さえる
- 過度な情報収集に注意する
一次情報をチェックする
現場で働く人に直接聞いたり、実際の販売現場を見に行ったりして、一次情報を確かめましょう。
自分で現場の雰囲気を感じることで、新しい情報が明らかになることもあります。
例えば、自動車の組み立てラインで直接話を聞くか、一緒に作業を手伝って情報を収集することも、一次情報を得る方法です。
それに対して、本やインターネット記事などの情報は、他の人の意見や主観が含まれているため、事実を正確に把握するのが難しいことがあります。
基本情報を押さえる
世の中の情報や基本的なことは、素早く調べておくこと。
例えば、美容院の経営問題に取り組むなら、美容業界の知識、その店の日々の売上や客単価などを理解することが大切です。
特に、課題を解決するために必要なテーマの基本情報は把握しておかないと、仮説を立てることも難しくなります。
過度な情報収集に注意する情報を集めすぎによる「知り過ぎ」にならないこと。
3つ目のコツは、情報を集めすぎによる「知り過ぎ」にならないこと。
情報を過剰に集めると、自分の考えが混乱しやすくなります。
情報はある程度収集したら、それ以上集めることはあまり意味がありません。
過剰な情報収集に時間を費やしすぎると、自分の考えが煮詰まってしまう可能性があるので、注意しましょう。
イシューは言語化しなければならない
イシューを見つけて、仮説を立てたら、次にそれを言葉しましょう。
「これがイシューかな」と頭で考えていることを、言葉にすることで自分がとらえているイシューが明確になるからです。
逆に言葉にできない場合は、自分の中で見つけたイシューと、その仮説が曖昧になっている証拠です。
まとめ
「イシューから始める」とは、生産性を向上させるための方法です。
生産性とは、投入した時間を小さくし、それでいて成果を大きくすることです。
解決すべき課題を考えず、がむしゃらに頑張るのは最良の方法ではありません。
仕事や勉強において、まずは今解決すべきイシューを見つけてから、努力をすることを心がけましょう。
また、答えが出せない課題は、イシューではありません。答えの出ないことにこだわるのは、「考えるフリ」である「悩む」ことです。
イシューから始めるためには、仮説を立てて、見つけたイシューを明確に言語化することも重要なポイントでした。
イシューからはじめる概要
- イシューを見つけるために
- 仮説を立てる
- 見つけたイシューを言語化する
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