HPの「ProBook 430 G8」は、コンパクトで高耐久性を備えながら、実用性にも優れたノートPCです。
ProBookシリーズは、さまざまビジネスシーンに対応できるように設計された法人向けの製品になっています。
注意
本製品は、既に販売が終了しています。
ProBook 430 G8のエントリーモデルはメモリが4GB。
オプションでメモリを8GBに増設した機種を本レビューでは使用しています。
「PCを利用する機会が多い」「動画を見ながらWordを使う」といった複数アプリを同時に利用するなら、メモリ8GBにしておくと快適に使えますよ。
結論
- 購入するならオプションでメモリは8GBにしよう
- 動画編集などの重たい処理はスペック的に辛い
- Office操作、動画視聴、Web会議アプリの利用など、大学生やビジネスマンにとってメインとなる操作は快適にできるスペック
- 13.3インチ、約1.37㎏と持ち運びにも便利なコンパクトサイズ
- Webカメラや豊富なインターフェースを備えており実用性が高い
- メモリ8GBのモデルは価格は7万円台になる
それでは、HPの「ProBook 430 G8」のレビューを書いていきます。
目次
HP ProBook 430 G8のスペック一覧
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | 第11世代Core i3-1115G4 |
画面サイズ | 13.3 型(インチ) |
メモリ容量 | 8GB(エントリーモデルは4GB) |
ストレージ容量 | SSD:128GB |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス(プロセッサー内蔵) |
質量 | 約1.37㎏ |
端子 |
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バッテリー駆動時間 | 最大約12.75時間(Mobilemark2018) |
生体認証 | 指紋認証 |
その他 |
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直販サイトでOS、CPU、メモリ、ストレージなどを細かくカスタマイズできます。
実際にブラウザーで複数タブを開いたり、Excel/Word/PowerPointでの資料作成、Zoomを利用してWeb会議に繋ぐといった同時作業を行った際の動作検証をしました。
ブラウザの動作に若干のもたつきを感じる場面もありましたが、概ね動作は良好です。
外観・デザイン
アルミニウム素材が使われていて、表面はサラサラとしています。
シルバーでスタイリッシュなデザインなので、安っぽさは感じません。
MIL-STD-810G(米国防総省が定めた米軍の資材調達基準)をクリアした高い堅牢性を備えています。
ディスプレイは180度開けるようになっています。
ディスプレイをパタンと倒せば、対面の相手とも簡単に画面が共有できますね。
サイズ・重量
持ち歩きに便利なスリムB5サイズのキャンパスノートとの比較です。
サイズは幅307mm x 奥行206mm、幅は約18mmでした。
ノートPCの高さがわかるようにボールペンを置いて比較しました。
ノートPCの高さはボールペン2本より低いです。
重要は1260gです。目安としては、牛乳パック(1,000ml)とサツマイモを一緒に持った重さとほど同じです。
ACアダプターは約230gなので、ノートPCとあわせても「500mlの天然水のペットボトル3本」と同じ重量です。
ディスプレイ・サウンド
非光沢HDディスプレイ(1,366×768ドット)です。
フルHDディスプレイではありません。
ディスプレイの鮮やかさはパッとしない印象です。
Officeソフトを使う、メールをチェック、オンライン授業(Web会議)するといった作業には支障はありません。
ポイント
プラス14,300円(税込み)でフルHDディスプレイにカスタマイズ可能です。
フルHDにカスタマイズするとCPUはCore i5-1135G7になります。
メモリ8GBに加えてフルHDディスプレイにカスタマイズすると価格は8万円台です。
フルHPディスプレイにカスタマイズすると「HP ProBook 430 G8」の魅力の一つである「低価格」は失いますね・・・。
スピーカーはキーボードの左右に配置されています。
この位置にスピーカーがあるので、音が直接届く感じがして聞きやすかったですよ。
音質は普通です。音量をMAXにしても音が割れることはありませんでした。
音量を上げていくと、前方から音が聞こえている印象を受けました。
マイク・スピーカーのノイズ除去機能を持った「HP Audio Control」がインストールされています。
オンライン授業やWeb会議の際に役立ちますね。
Webカメラ
ディスプレイ上部中央にWebカメラが設置されています。
プライバシーシャッターを搭載しているので、スライダーを右に動かすとWebカメラに蓋をすることができます。
手動でWebカメラをOFFにできるので「うっかりカメラに映ってしまった」を防げますね。
「ProBook 430 G8」のWebカメラで撮った写真です。
カメラの画質は、オンライン授業やWeb会議を行う上で困ることはないレベルです。
キーボード
キーボードは比較的打ちやすかったです。
特に癖もないので、初心者の人も打ちやすいと感じるでしょう。
➀ [Delete]キーの左に[電源]キーが配置されています。
PCを操作中に誤って押して、電源がOFFにならないかと気になりませんか?
誤ってちょっと押した程度なら[電源]キーが反応することはありませんでした。
電源がONになると[電源]キーの右が白く光ります。
②HP Programmable key が配置されています。
HP Programmable key とは、使用頻度の多いアプリやWebサイトをキーに登録しておくことができる機能です。
ポイント 使用頻度の高いアプリやWebサイトをワンプッシュですべて開くことができます。 例えば、Zoomやポータルサイトを登録しておけば、[Programmable key]をワンクリックでそれらを開くことができますよ。
インターフェース
HDMI端子、USBポート(USB-A、USB-C)、Micro SDカードスロットなどインターフェースは充実しています。
大学のゼミ活動や、出張先でプレゼンをする時に映像をモニター出力するためにHDMI端子が必要になることがありますよ。
有線LANのポートはありません。
左側面は、写真の左から以下の通りです。
右側面は、写真の左から以下の通りです。
指紋認証
指紋印象機能が搭載されています。
指先でタッチするだけでログインできるので、セキュリティを強化しつつ、煩わしいパスワード入力から解放されるので便利ですね。
PCとスマホ間のデータ転送
HP Quick Dropがインストールされています。
HP Quick Dropは、スマートフォンで撮影した写真や動画などを簡単にPCに転送できる機能です。
スマートフォンに「HP Quick Drop」をインストールする必要がありますが、アプリを開いて、PCに転送したい写真を選択するだけで、操作は非常に簡単です。
ProBook 430 G8のCPU・GPU・ストレージ性能
ベンチマークテストを実施したProBook 430 G8のスペックは以下の通りです。
CPU | 第11世代Core i3-1115G4 |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB SSD(PCIe NVMe) |
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」でSSDの読み書き速度を測定しました。
読み書きの速度とも、速い値を示しています。
CPUは第11世代Core i3-1115G4を搭載しています。
CINEBENCH R23によるCPU性能測定結果は、マルチコアが2,412ポイント、シングルコアが1,214ポイントでした。
2コア4スレッド仕様のCore i3-1115G4ということもあり、マルチコアの性能はやや劣っているようですね。
一方で、シングルコアのスコアは十分な性能を示しています。Officeソフトやオンライン授業には不満を感じることはないでしょう。
次に、アプリケーション実行における総合的なPCの性能を計測するベンチマークソフト「PCMark 10」の結果です。
各項目が示すスコアは以下の通りです。
PCMark 10 ベンチマーク結果 | ||
項目 | 結果 | 快適に動作する目安 |
総合スコア | 3,853 | |
Essentials | 7,705 | 目安4100 |
生産性 | 5,749 | 目安4500 |
デジタルコンテンツの作成 | 3,504 | 目安3450 |
動画編集などのクリエイティブな作業が快適とまではいかないかもしれませんが、Officeソフトを使ったレポート作成や動画視聴などの軽い処理においては快適に使えますね。
最後に、グラフィック性能を測定するベンチマークソフト「3DMark」の結果も載せておきます。
ゲーム用途では期待できませんね。。。
HP ProBook 430 G8の感想
シンプルでスタイリッシュなデザインなので、場所を気にせず使える点は気に入りました。
スペックに関しては、Office操作、オンライン授業やWeb会議などの操作がメインになる大学生や社会人には十分なものです。
気になる点はディスプレイです。
HDディスプレイなので、ディスプレイの美しさはイマイチです。
趣味で「綺麗な映像で動画・写真を見たい」と思っている方は、ディスプレイに物足りなさを感じるかもしれません。
綺麗な映像が見たいなら、フルHDディスプレイのノートPCを購入するといいでしょう。
ただ「HP ProBook 430 G8」のカスタマイズでフルHDディスプレイにすると、価格は8万円台と正直に割高感を感じるのでおすすめはしません。
「HP ProBook 430 G8」を購入するなら、メモリを8GBにカスタマイズして購入することをおすすめします。
最後に、大学生におすすめするノートPCを紹介した記事はこちらになります。
PC選びの参考にもなるので、ぜひご覧ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。