- 『1分で話せ』の要約を知りたい!」5分で大切なポイントを教えてください。
- 1分で伝える方法、人に動いてもらうプレゼンのやり方を教えてほしい!
こんなご要望にお応えします。
この記事を書いた人
ヤフーアカデミアの学長、グロービズ大学院の客員研究員として活躍し、プレゼンテーション指導をしている伊藤羊一氏の著書「1分で話せ」について解説します。
1分で話せというメッセージは、相手に説明して動いてもらうためには、1分の内容で決まるということを指しています。
上司やお客様に説明した後に「それで?」と言われたことありませんか?
本書を読めば、伝え方のコツが理解でき、あなたが描くゴールに相手を動かしことを意識した話し方ができるようになるでしょう。
「1分で話せ」を読んでほしい人
- 人前で話すのが苦手
- 上司からは説明が長くて何を言いたいのか分からないと言われ・・・
- プレゼン中には途中で聞き手が、話を聞くことを諦めていることがある・・
本記事は、『1分で話せ』を読んで、僕が学んだことを5分で要約・まとめています。
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それでは、本題に入りましょう。
そもそも伝える目的を何か?きれいに話すことがゴールではない!
「伝える」とは、聞き手に話を理解してもらうことではなく、相手を動かすことです。
『伝える力=人に動いてもうう力』です。
プレゼンを例にするなら、きれいな資料を作成し、人前で話すことが目的ではなく、プレゼンの後に聞き手に何をしてほしいのか、設定した目標に導くことが本当のゴールです。
例えば、保険の営業マンが新しい顧客を獲得したいと考えて、説明会で保険についてわかりやすく説明しても、誰も保険に加入しなければプレゼンの意味がありません。
伝えるために理解しておくこと!
そもそも人は相手の話を80%は聞いていません。これを前提に「伝える」ことについて考えていきましょう。
例えば、朝礼の際に上司が話しているとき、聞き手は他ごとを考えていて、話の内容に注意が向かない。
また、集中して仕事をしているときに誰かに話しかけられても、次にやるべき仕事のことが気になり、話を完全には聞いていないことなど。
1分で話せるように話を組み立てる
人々が相手の話を8割しか聞いていないと考えると、相手に何かを伝える際には伝え方を工夫する必要があります。
そのための方法は、1分で話を組み立てて伝えることです。
なぜなら、忙しい上司や役員などは、1分の方が話を聞いてくれる確率が高いですから。
右脳と左脳に働きかけるように話す
相手に伝える目的は、話を理解してもらい、目的とした行動を取ってもらうことです。
例えば、ある案件を進めるために上司に他の部署に協力してほしいという目的があるなら、上司が行動してくれるように伝えなければなりませんね。
そのための極意が、右脳と左脳に働きかけるように話すことです。
- 左脳:話のロジックを理解する
- 右脳:話の内容から感情が動く
人は単に話の内容を理解するだけでは行動に移りません。
マイホーム購入を例にすると
- 左脳:マイホームの必要性は理解した
- 一世一代のお買い物だから、必要性は理解したがあと一歩購入に踏み出せない
- 右脳:広々したキッチンで妻が楽しそうに料理をしているイメージが浮かんだ
- 右脳:庭で家族とバーベキューをするイメージが浮かんだ
- 家族と幸せに暮らすには「この家だ!」と感情が動かされ、購入を決める
話のロジックを左脳で理解し、感情が右脳で動かされて初めて行動につながります!
「1分で話す」伝えるための8つのポイント
本記事では、1分で話すポイントは8つに解説します。
1分で話すポイント
- 主張と根拠のピラミッドで話を構成する
- 根拠は3つ用意しよう
- 「主張」と「根拠」の意味に繋がりがあるかチェック
- 話の前提をそろえておこう
- シンプルに、短く、簡単な言葉で説明する
- 例え話で聞き手のイメージを沸かせる
- 右脳を刺激して聞き手にイメージさせる話し方
- 伝えたいことを一言のキーワードで表そう
それでは順番に説明していきます。
主張と根拠のピラミッドで話を構成する
1分で話すことのキモは、
例えばこんな感じです。
お子さんが一人暮らしするなら、このアパートがいいです。
理由は、駅から近く、セキュリティも万全で、
ピラミッドで話を構成すれば、「話がながい」「
ただし、「主張」に対する「根拠」の意味が通らないと、
根拠は3つ用意しよう
あなたの主張(結論)には、
1つの根拠だけでは、その根拠が論破されたら主張が崩れてしまう可能性があります。
逆に、根拠はたくさん話せば良いわけでありません。
「主張」と「根拠」の意味に繋がりがあるかチェック
ピラミッド構造で話を組み立てるときに、重要なのは「主張」と「根拠」の意味的なつながりです。
意味的なつながりの例を挙げると、例えば、
- 【良い】主張:歯医者に行こう。根拠:歯が痛いから。
- 【悪い】主張:歯医者に行こう。根拠:お腹が空いたから。
歯医者で働く友人がいて、
でも、一般的には「お腹が空いたから歯医者に行く」は意味が通じません。
なぜなら、意味のつながりは聞き手が判断するものだからです。
話の前提をそろえておこう
いきなり結論(主張)を説明しても、伝わらないときは、聞き手と前提が共有できない問題があります。
いきなり上司に「〇〇の対策をすべきです」と主張しても、上司は「何の話?」と頭の中はクエッションかもしれません。
上司はたくさんの仕事を抱えているので、「Aプロジェクトの進捗の遅れについて、ご相談させていただけないでしょうか」と、上司とこれから話す内容の前提を揃えておくと良いです。
シンプルに、短く、簡単な言葉で説明する
人に何かを伝えたいなら、話を聞いてもらうことが大前提です。
話を聞いてもらうには、簡単な言葉で、短くシンプルに説明することを心がけましょう。
例えば、資産運用に興味があり銀行窓口に説明を聞きに行った時に、カタカナの専門用語ばかりで、ダラダラと長ったらしく説明されては、聞くのを諦めてしまいませんか?
難しい言葉が続いたり、話を理解できないと感じたら、聞き手は聞くことをやめてしまう可能性が高いです。
例え話で聞き手のイメージを沸かせる
「例え話」を使って、聞き手に話の内容をよりイメージしやすく伝えることは大切なことです。
ピラミッド構造を考える際、2段目の「根拠」を説明する際に「例え話」を追加することで、より具体的な「事実」を伝えることができます。
3段目の数が多すぎると、話が長くなり収集がつかなくなるので、1個か2個が目安になります。
こんな感じです。
- 【結論】夏休みの家族旅行には、北海道がおすすめです。
- 【根拠1】~で
- 【根拠2】~も美味しいです。【例えば】、キラキラと輝くイクラが~で、
- 【根拠3】~も人気がだからです。
右脳を刺激して聞き手にイメージさせる話し方
商品販売を目的にプレゼンをしたときに、聞き手に「ほしい!」と思わせるには、頭の中にイメージさせることです。
例えば、車の購入を検討しているなら「荷物がたくさん入るから、週末に家族でキャンプに行けるな」「小回りが利くから、運転が苦手な妻でも運転しやすいだろうな」と、自分のことに当てはめて考えてもらうことがポイント。
聞き手に自分のこととして考えさせるには、以下の方法が有効ですよ。
相手にイメージさせる話し方
- 写真を見せてビジュアルなイメージを持ってもらう
- 「例え話」を使って、具体的なイメージを持ってもらう
- 「想像してみてください」とって、イメージの中に入って来てもらう
伝えたいことを一言のキーワードで表そう
飛び込み営業の営業担当者を想像してみてください。
飛び込んだお客様に、1回の説明だけで「では購入しよう!」と誘導するのは難しいことです。
通常、何度か訪問して、お客様に商品を購入していただくものですね。
でも、訪問の度に、一から同じ説明を何度も繰り返しては、話が進みませんね。
覚えやすく、一言で説明全体を表現できるキーワードを活用することが大切です。
例えば、住宅を販売する場合、お客様が「自分の夢の家を建てたい」という希望を持っているとします。
そこで、「夢ホームを一緒に実現しましょう」と伝えることで、お客様に「夢ホームの人」と覚えてもらい、効果的に話を進めることができるかもしれません。
まとめ
「1分で話せ」というメッセージは、相手に説明して動いてもらうためには、1分の内容で決まるということを指しています。
「伝える」とは、聞き手に話を理解してもらうことではなく、相手を動かすことです。
プレゼンを例にするなら、きれいな資料を作成し、人前で話すことが目的ではなく、プレゼンの後に聞き手に何をしてほしいのか、設定した目標に導くことが本当のゴールですね。
また、人々が相手の話を8割しか聞いていません。
相手に何かを伝える際には伝え方を工夫する必要があります。
そのための方法は、1分で話を組み立てて伝えることが大切です。
本記事で紹介した1分で伝えるポイントは8つ。
1分で話すポイント
- 主張と根拠のピラミッドで話を構成する
- 根拠は3つ用意しよう
- 「主張」と「根拠」の意味に繋がりがあるかチェック
- 話の前提をそろえておこう
- シンプルに、短く、簡単な言葉で説明する
- 例え話で聞き手のイメージを沸かせる
- 右脳を刺激して聞き手にイメージさせる話し方
- 伝えたいことを一言のキーワードで表そう
「1分で話せ」を無料で読む方法
伊藤羊一さんの「1分で話せ」はAmazonの聴く読書「Audible」で読むことができます。
こんなお悩みを持っている人は、ぜひ本書を無料で聞いてみてください。
「1分で話せ」を読んでほしい人
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