このようなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 何かを得たくて本を読んだのに、行動しなければ読んでいないのと一緒
- 読書を始める前に目的を決めることが重要
- 読んだ内容を忘れない「読書ノート」を作るコツ
- 1冊の本から3つのアクションプランを考えて、すぐに実行してみる
僕自身、社会人になってから読書に目覚めて、今では毎月5冊以上の本の読むことが習慣化しています。
ある時、本棚を見て「あれ、こんなに本を読んできたのに、自分自身が何か変わったかな?」と不安を感じたことが、読書術を学ぶきっかけでした。
僕は大学職員として日々多くの大学生を見ています。しかし、読書をしている学生を見る機会は少ないです。
学生時代に本を読まなかったことを後悔している僕が、大学生に本と上手く付き合ってほしいとの思いを込めて記事を書いています。
読書術を取り入れて、僕自身このように変化しました。
- 本の内容を鵜吞みにせずに、考えながら読むようになった
- 本の内容から自分に必要な情報を整理できるようになった
- 本の内容から得たことを、実践してみる習慣がついた
ビジネス書や自己啓発本を読む時には、知識やスキルを身につけて、今よりレベルアップしたいと考えていると思います。
本を読んでいる時は「なるほど!」と分かった気になっても、何も実行しなければ、それは読書をしていないのと同じです。
なぜなら、読書の前後で何も変わっていないから。
本記事で紹介している読書術は、これらの書籍で紹介されている方法を参考にしました。
- 知識を操る超読書術
- 「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法
- 「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書
- 1冊読み切る読書術
- 世界一やさしい読書習慣定着メソッド
それでは本題に入りましょう。
目次
読書に目覚めたきっかけと読書術との出会い
僕が本を読むようになったきっかけは、社会人での大きな挫折です。
自分を変えたいと思い、本を読むようになりました。
本で自分を変えたい
僕は社会人になるまで本を読む習慣がありませんでした。大きな挫折をすることもなく、大手メーカーに入社。
昔から根拠のないプラス思考で、会社に入ってもすぐに活躍できるだろうと思っていました。
こんな僕ですが、入社早々に先輩社員から「仕事が遅い」「何を伝えたい資料かわからん」など、指摘が入る日々。
悔しくて休み時間には、先輩が作成した資料を書き写して、報告書の書き方を勉強することも。
この時「自分は社会人として基礎すらできていない」ことを実感。
本を読んですぐに、自分の知らないことを学んでいく面白さを実感し、読書にはまることに。
読書術を取り入れるきっかけ
社会人になり我武者羅に本を読んでいたある時、本棚のスペースがなくなってきたので、本を段ボール4箱に詰めてブックオフに売りに行った時のこと。
これだけ本を読んだのに「本の内容をあまり覚えていない」「自分って何か成長したかな」と疑問を持ちました。
これを機に無駄な読書はやめようと決意し、読書方法に関する情報を探したり、読書術に関する書籍を読んでみることに。
今までの読書を振り返り、大切なことを知りました。
過去の間違った読書経験
- 本を読む量が重要との思い込み
- 本をたくさん読むために速読する
- 一冊の本を最初から最後まで読む
読書を始めた目的を見失い、いつの間にか速読をして沢山の本を読むことを優先していました。
なぜアウトプットが必要なのか?黄金比は3:7だった!
読書は情報を入手するインプット。いくらインプットをしても、アウトプットしなければ知識として定着しません。
アウトプットとは、人に説明することや、本に書かれていたことを実行することです。
『学びを結果に変える アウトプット大全/サンクチュアリ出版』樺沢紫苑(2018)でも、インプットとアウトプットの黄金比は3:7が最も効果的だと示されています。
さらに、このインプットよりアウトプットを多くすることへの効果については、コロンビア大学で行われた理学者アーサー・ゲイツ博士による実験結果でも証明されています。
本の内容を人に話すことも立派なアウトプット
本に書かれていることを実行するだけが、アウトプットではありません。
もちろん、本で得た知識やメソッドを試してみることは大切ですが、人に説明することも立派なアウトプットです。
例えば「この本に書かれている友達に説明しよう」と思って読むだけで、重要な点を把握しようと自然と意識して読めるようになります。
人に説明するには、本の内容を理解しなければできません。
アウトプットを意識して、受け身の読書で分かった気になることを防ぎ、本の情報を自分の知識として使えるようにしましょう。
【簡単4ステップ】アウトプットに繋げる読書術!
ここからはアウトプットに繋げる読書術について具体的に説明します。
読書術の流れ
- 読む前:本を読む目的を決める
- 読んでいる時:読書ノートを作る
- 読み終えた時:アクションプランを作る
- 読了一週間後:効果の有無を検証する
【1ステップ】読書の目的を設定してから読みだそう
読書の成功のカギは、本を読む前から決まっています。
あなたが本を手に取るのも、何かしらの課題を解決するため、自分
読書をする前に2点を整理してください。
読書の前にやること
- 今抱えている自分の課題を書き出しましょう
- その本を読む目的を設定する
あなたの課題を解決する本の選び方
例えば、今の自分の課題、目的を以下のように設定しました。
課題:朝の目覚めが悪い、日中に集中力が散漫になってしまう。
目的:睡眠の質を高める方法を把握し、睡眠を改善すること
自分の課題や成長させたいことを明確しておけば、それを解決する本を選ぶだけですね。
上記の例を参考にすると、朝の目覚めが悪いのは、「睡眠の質」が
この場合、「睡眠 本」と検索すれば、多くの本がヒットするでしょう。
本選びに迷ったらベストセラーや何度も増版されているロングセラ
選ばれている本には、理由がありますから。
本の選び方のポイント
- ベストセラー・ロングセラーから選ぶ
- YouTubeの本要約動画を参考にする
- 本の要約サイトを参考にする
- 本のレビューを参考にする
その他にも、YouTubeの本要約動画や、本要約を紹介してい
【2ステップ】読書ノートを作りながら読む
読書術が解説された本をいくつか読んで、読書術に共通したポイントがありました。
書籍で紹介されていた読書術
- 本を読む目的を決める
- タイトル・目次・帯を見て内容を確認
- 本は最初から最後まで読むという概念を捨てる
- アウトプットを意識した読書
- 本の感想をSNSに投稿してみる(アウトプットする)
読書術の本を参考に「簡単で継続できる読書法」を目指して試行錯誤しました。
スマホのアプリを使って読書記録を付けたりもしましたが、手を動かしてノートを取ることで、思考が整理され、かつ記憶にも残りやすいと感じています。
読書をしても時間が経つと、読んだ内容を忘れることってありますね?
そんな時にも読書ノートは役立ちます。
本を読む前にやること
既に「STEP1」でもお伝えしたとおり、本を読む前にその本を読む目的を書きましょう。
目的を書く前に「01.課題」を明確にすることで、「〇〇が足りないから、この本を読もう」と目的も明確になりますよ。
読書ノートを見返す時のことを考えて、「本のタイトル」「著者」も書いておきましょう。
読書ノート①
- 本タイトル
- 筆者
- 01.課題:今の自分の課題を書く
- 02.目的:課題を解決するための目的を書く
本を読みだす時にやること
本の内容を予め予測してから読むことで、内容の理解が深まったり、読書の目的意識が自然と持てるようになったりします。
そのためにやる事はこんな感じです。
表紙を読む
タイトルはその本を最大限に要約したもの。さらに表紙や帯の情報をもとに、本のイメージを膨らませます。
著者について調べる
著者のイメージが持てると、本の内容について想像がしやすいです。
例えば、経歴や他にどのような本を出しているのかを確認するのがオススメです。
目次を見る
目次を見て各章で伝えたいことを把握しましょう。
「はじめに」を読む
目次を見ても何が書いてあるのか想像できない場合は、「はじめに」を読みましょう。
「はじめに」では本の結論に触れていることが多いですから。
目次を見ても何も魅力に感じることがなければ、別の本に変えても大丈夫。
では、『スタンフォード式 最高の睡眠』を例に、表紙・目次から以下のような本だろうと考えてみました。
【03.想定される内容(例)】
スタンフォードが導き出した最高の睡眠術で「究極の回復法」を手に入れる。
良く寝ればいいってもんじゃない!睡眠の黄金の90分に着目する。
本を読みだす時にやる事は、事前に内容を予測することです。
読書ノート②
03.想定される内容:タイトル・表紙・目次から想定される本の内容を書く。
読書中にやること
読書中には、章ごとの要約を作りましょう。
要約といっても最初は固く考えずに、各章で「重要だと感じた個所」「目的達成のために参考になった箇所」を抜き出すだけでも大丈夫です。
各章の要約を作る理由は以下の通りです。
- 受け身の読書を防ぐ
- 重要な箇所を自然と意識して読める
- 振り返り用のノートができる
「本の内容を覚えていない」読書は、時間を無駄にする行為です。
こうなる原因は、受け身の姿勢で本を読むので「わかった気になる」こと。
読書をしている最中に大切にすることは2つ。
読書中に気をつけること
- 「これって本当かな?」「ここは共感できるな!」とツッコミを入れながら読むこと。
- アウトプットを意識して読むこと。
アウトプット意識した読書とは、日常生活の中で、本に書かれていることを「どのように活用しようか」と考えながら読むことです。
各章の要約を作ったら、最後には本全体に要約を作って、SNSに投稿したり、人に本の内容を説明したりしてみましょう。
これも立派なアウトプットですから。
読書ノート③
- 04.章ごとのまとめ:各章の重要なことを中心に要約を作る。
- 05.要約:各章の要約をもとに、本全体の要約を作る。
【3ステップ】実践してみることを3つ決める
今の自分の「課題」を設定し、それを解決するための「目的」を決めて読書をしましたね。
読書中にもアウトプットを意識して、ノートを取りながら本を読んでいきました。
さて、最後に一番重要なこと。
読書の目的を達成するために、本から学んだ「今すぐ取り組むこと」を最低3つは書きましょう。
読んで終わりにしないために、アクションプランを設定します。
読書ノート④
06.アクションプラン:本を読んだ目的を達成するために、今から取り組むことを「3つ」は書く。
ここに書いたことを、1週間は実行して検証していきます。
【4ステップ】効果があったものだけ継続すればOK
本に書かれていることが、すべて正解とは限りません。
また自分の体に合う合わないこともありますから。
ステップ3で作ったアクションプランを1週間程度実行してみて、効果がないものはやめて大丈夫です。
効果を感じたものだけを継続していきましょう。
おわりに
自己啓発を目的に本を読んだのに、読む前と何も変わっていない。
これでは、読書の時間が無駄となります。
なぜその本を読むのかといった、目的を設定して読書をすることが大切です。
アウトプットを意識して読書をすることで、自然と本の中から重要な情報を探しだそうとできますから。
受け身の読書はやめて、本を読んだら目的を達成するために「今すぐ取り組む3つのこと」をノートに書き出しましょう。